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溶接管理技術者1級は難しい?対策をたて合格を目指そう

溶接に関する資格は色々ありますが、中でも取得が難しいといわれているのが「溶接管理技術者1級」試験です。

溶接管理技術者1級の試験はどのような試験なのか、その概要と将来性、さらに難易度などを解説します。
また、試験に合格するための対策もまとめました。

溶接管理技術者1級は難しい?対策をたて合格を目指そう

溶接管理技術者とは

試験の概要を解説する前に、溶接管理技術者とは一体どのような役割を担うのでしょうか。
溶接管理技術者は溶接に関する技術や知識、そして施工や管理に関して職務能力を持つ技術者です。

この資格を取得することで、このような職務能力を持っていることを客観的に示せます。

将来性

官公庁が発注する工事や認定工場には、溶接管理技術者の資格を持つ人が常駐することが要求されます。

つまり、資格を持つことで官公庁発注の工事を請け負う企業への転職が有利になります。
溶接技術が必要な仕事は多く、多くの産業分野で活躍できる可能性を秘めています。
キャリアアップが目指せる資格といえるでしょう。

1級資格の取得者は、基礎的な溶接作業や関連業務についての監督と指導、施工記録書の作成や現場管理が可能です。
さらに、特定技術に基づく施工や管理にも携われます。

資格の種類と有効期間

溶接管理技術者は2級と1級、そして特別級の3段階あります。
全ての級で資格の有効期間は5年ですが、有効期間内に再認証審査を受けることで更新できます。

受験資格

もともと溶接の技術や知識、さらに施工や管理といった知識を習得している証となる資格なので、受験できる人にも制限があります。

まず、実務経験者でなければなりません。
実務経験の長さは、学歴などによっても変わります。

1年以上:理工系大学院修了者及び理工系大学卒業者で溶接専修とみなされる学校卒業者
2年以上:理工系大学院修了者及び理工系大学卒業者
3年以上:2級認証者、理工系短期大学及び工業高等専門学校卒業者で溶接専修とみなされる学校卒業者
4年以上:理工系以外の大学院修了者及び大学卒業者、理工系短期大学及び工業高等専門学校卒業者
7年以上:理工系各種専門学校及び工業高等学校卒業者
8年以上:工業高等学校以外の高等学校卒業者

以上に当てはまる人だけが受験可能です。

受験費用

受験費用ですが、筆記試験は13,200円、口述試験は22,000円です。
試験後3カ月以内に合格発表がありますが、その際登録料として19,800円が必要です。

また5年ごとの再認証審査料は申請料が6,600円、評価試験料が22,000円、さらに登録費用が19,800円必要です。

試験の難易度

溶接管理技術者1級の試験の合格率は、おおむね20%前半です。
2級は60%弱であるのに比べ難易度は高めといえるでしょう。

試験の内容と合格基準

では、試験ではどのような内容が出題されるのでしょうか。
1級の試験は筆記と口述の2種類があります。
筆記試験は、満点中70%以上の得点率で合格となります。
口述試験については十分な責務能力知識や職を有することが認められると合格となります。

筆記試験の詳しい内容

筆記試験は、次の項目について出題されます。

・ 溶接法
・ 溶接機器
・ 溶接冶金
・ 溶接材料
・ 溶接力学
・ 溶接設計
・ 溶接施工及び管理
・ 安全衛生
・ 試験検査

全部で20問の試験です。

口述試験の詳しい内容

口述試験は、次の項目について出題されます。

・溶接法
・溶接機器
・溶接冶金
・溶接材料
・溶接力学
・溶接設計
・溶接施工及び管理
・安全衛生
・試験検査

試験は15~20分程度で、2名の試験官が対応します。
質問内容は筆記試験の内容範囲と同じですので、筆記試験の勉強をしっかりとしておけば問題ありません。

合格するための対策

溶接管理技術者1級試験に合格するためには、次のような対策で臨めば良いでしょう。

事前に研修会に参加し修了証の交付を受ける

試験は筆記と口述試験の二つですが、口述試験は事前に日本溶接協会が認める研修会に参加し修了証の交付を受けることで免除されます。
期限は修了証交日から2年です。

資格試験を受ける前に、研修会に参加し修了証の交付を受けましょう。
研修会への参加費用は51,840円となりますが、口述試験免除及び筆記試験対策に効果的です。

過去問を解く

筆記試験の約60%は、過去問題やその類似問題で構成されます。
そのため過去問題はしっかりと解き、この60%分は間違えないようにしましょう。

また、過去問題を応用したものや少しひねった問題が20%で出題されます。
つまり過去問題を確実に解けるようにして置き、ある程度応用できるようにして置けば80%正解できる計算になります。

用語を覚える

試験問題には、専門用語も多数登場します。
用語の意味が分からなければ問題自体が理解できないため、用語を少しでも多く覚えましょう。
過去問題を解き分からない用語が出てきたら、必ず調べましょう。

まとめ

溶接管理技術者1級試験は、難易度がやや高めの試験です。
研修会に参加するなど勉強時間もある程度とる必要があるでしょう。
ですが一部の現場では資格保有者が必須となるため、取得して損はない資格でしょう。

職場で支援制度などがある場合は、積極的にチャレンジしましょう。
株式会社ヒビヤトでは、溶接管理技術に欠かせない配管工を募集しています。
興味のある方は、ぜひご連絡ください。

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