column配管コラム

column DETAIL配管コラム詳細

配管溶接とはどんな仕事?仕事で必要な資格はあるの?

身の回りには、水道管やガス管などと多くの配管が設置されています。
この配管を設置するときには溶接することも多く、溶接作業を配管溶接といいます。
もしも配管溶接の仕事をするとなれば、どんな内容の仕事であり、必要な資格はあるのでしょうか?

この記事では、配管溶接の仕事内容についてご紹介します。

配管溶接とはどんな仕事?仕事で必要な資格はあるの?

配管溶接の内容と仕事について

配管は、ネジのようにして繋げるねじ込み接続や、ボルトとナットを繋げるようにして接続するフランジ接続があります。
そして、配管の接続部分を溶接して繋げるのが配管溶接であり、ねじ込み接続やフランジ接続よりも強度があるために、耐久力や強度が求められる部分で使用される接続方法です。

配管溶接は配管と配管を繋げる部分に溶接加工することで繋げます。
接合部溶接には、熱で溶接する熔解溶接、圧力を加え摩擦熱で溶接する加圧溶接、接着剤のようなものを使用するろう接が主な方法です。
溶接は母材にあった方法で行わないと強度が落ちるために、適した方法を選びます。

仕事内容

配管溶接工は、配管を溶接して繋げる人です。
ただし、配管を溶接すればそれで良いというわけではなく、仕事を行う現場の安全確保も行います。
例えば、天井近くに設置された配管を溶接するとしましょう。

溶接作業では、天井を加熱しないように気をつけなければならず、高所での作業のために自分の安全確保もしないといけません。

配管溶接では、溶接作業後の配管検査も行います。
検査としては超音波検査と放射線検査の二つを行い、配管が正しく溶接でき欠陥や傷がないか確かめます。

ちなみに配管を扱う仕事として、配管溶接工と配管工がありますが、配管工は配管の設置やメンテナンスを行い、配管溶接工は溶接で配管を繋げるのが仕事です。

配管溶接工の年収

厚生労働省が平成29年に行った賃金構造基本統計調査のデータでは、配管溶接工の平均年収は約425万円です。
長く仕事を続ければ技術を身につけられるために、ステップアップを行い年収アップも可能です。

国税庁が行う令和2年の民間給与実態調査統計では、日本人の平均年収は433万円です。
このデータと比較すると、配管溶接工の年収は日本人の平均に近い数値です。
ただ、配管溶接工の平均年収は統計上の数値であるために、取得する資格や勤務年数によって年収は変わってきます。

配管溶接の種類

配管溶接には、いくつか種類があります。

被覆アーク溶接

配管以外に多くの溶接で使用されている方法です。
被覆材と呼ばれる素材を2万度近い高温で溶かし、配管の接続部分を繋げます。
溶接棒とも呼ばれる被覆材は、固まると高い強度を発揮し溶接部分の酸化も防げます。

耐久性を求める部分では、アーク溶接で溶接する場合が多いです。
風の影響を受けにくいため、屋外でも溶接できます。

TIG(ティグ)溶接

TIG溶接は、ほとんどの金属に対して行う溶接です。
溶接方法はアーク溶接と同じであり、溶接棒を使用して配管を溶接します。
溶接するときには火花が散らないために、配管溶接時に周辺に熱が伝わらず悪影響を及ぼしません。

溶接箇所の見た目が良いです。

半自動溶接

半自動溶接機を使用しながら、手動で溶接する方法です。
連続で溶接でき長時間の溶接も可能なために、効率よく配管を溶接できます。

ガスシールドアーク溶接機とノンガス溶接機の二つがあり、ガスシールドアーク溶接機は屋内での使用が適しており、ノンガス溶接機は風の影響を受けないので屋外でも使用できます。

MAG(マグ)溶接

半自動や自動で行う溶接方法であり、炭酸ガスを使用します。
炭酸ガスによって化学反応が起きるので、アルミなどの非金属の溶接はできないです。
鉄や軟鋼などの溶接に向いており、アルミやチタン、銅、金などには適していません。
自動で溶接するため、効率よく溶接できます。

配管溶接工で必要な資格

配管溶接工はどんな溶接を行うかで、必要となる資格も違います。

・アーク溶接特別教育
・ガス溶接作業者
・溶接技能者資格
・半自動溶接技能者資格

アーク溶接特別教育は、アーク溶接を行うときに受けないといけません。
学科11時間実技10時間の講習を受けたら取得でき、試験はありません。
満18歳以上の方が受講でき、受講料は12,000円です。
各自治体によって講習場所が違うので確かめておきましょう。

ガス溶接作業者は、ガス溶接を行うときに必要な資格です。
学科9時間、実技5時間を受講し1時間の試験を受けて合格すれば取得できます。

溶接技能者資格は、溶接に必要な技術を身につけるために、配管溶接工として働くには必要な資格です。
溶接方法によって、いくつかの資格が設定されています。

半自動溶接技能者資格は、半自動溶接を行うときに取得する資格です。
学科と実技があり、溶接工として入門的な資格であるために取得は難しくありません。

まとめ

配管溶接は配管を溶接するのが仕事であり、配管溶接工として働きます。
溶接方法にはアーク溶接やTIG溶接などがあり、仕事をするとなれば最初は溶接方法を学んでいきます。
どんな溶接を行うかで、必要となる資格が違います。

株式会社ヒビヤトでは、配管工・溶接工を募集しているので、興味のある方はぜひご連絡ください。

ページトップへ