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水道技術管理者資格の難易度とは?受験資格や受講内容なども紹介
水道系の仕事に携わるのであれば、水道技術管理者資格などの資格を持っておきましょう。
水道法により、水道技術管理者を一人置かなければいけないと定めています。
水道事業者は水道の安全を保ち、技術の必要な業務を行うためです。
そのため、水道技術管理者の資格があれば、就職に役立ちます。
また、給与面でも資格手当がつく場合があります。
本記事では、水道技術管理者資格の難易度や受験資格、詳しい受講内容などを紹介していきます。
水道系の仕事に携わりたいと思っている方、水道技術管理者の資格を取りたいと思っている方必見です。
「水道技術管理者」の難易度は優しい
水道技術管理者資格の難易度は、比較的易しいと言われています。
なぜなら、学科講習と実務研修を受けて取得が可能な資格だからです。
つまり、学科講習と実務研修を受講し、修了すれば資格取得ができます。
まずは、学科講習を受けるのですが、最終日に4つの試験があります。
● 水道行政・水道経営(80分)
● 水道基礎工学概論(80分)
● 水質管理・公衆衛生・衛生管理(90分)
● 水道施設管理(90分)
この4つの試験で一つでも60点未満があれば、不合格です。
学科講習と実務研修をしっかりと受講すれば、試験もそれほど難しいものではありません。
真面目に受講していれば、基本的に取得できる資格です。
水道技術管理者に必要な受験資格や受講内容とは
次に、水道技術管理者資格の受験資格と、受講内容について紹介していきます。
資格を受験する前にしっかりと確認しておきましょう。
受験資格とは
水道技術管理者資格を受験するためには、一定の実務経験が必要です。
最終学歴や卒業した専攻によって、必要な実務経験が変わります。
土木工学やこれに相当する過程 | 工学・理学・農学
・医学・薬学 |
左以外の学科 | ||
大学 | 衛生工学または水道工学 | 左以外の
学科目 |
4年以上 | 5年以上 |
2年以上 | 3年以上 | |||
衛生工学または水道工学課程
を専攻 |
該当なし | 該当なし | ||
1年以上 | 2年以上 | |||
大学院 | 研究科で1年以上衛生工学や水道工学の課程を専攻 | 該当なし | 該当なし | |
1年以上 | 2年以上 | |||
旧制大学 | 2年以上 | 4年以上 | 5年以上 | |
短期大学
高等専門学校 旧専門学校 |
5年以上 | 6年以上 | 7年以上 | |
高等学校
中等教育学校 旧中等学校 |
7年以上 | 8年以上 | 9年以上 |
上記以外にも受験資格を取得できる場合があります。
● 水道布設工事監督者などの資格を持っている
● 水道に関する技術上の実務経験が10年以上ある
● 上下水道部門に合格し水道に関する技術上の実務経験が1年以上ある
● 厚生労働大臣の登録を受けた方が行う講習の課程を修了した方
これらに当てはまる方にも受験資格があります。
まずは自分がどこに当てはまるのか、調べてみましょう。
学科講習と試験
水道技術管理者資格を取得するためには、学科講習と実務研修の2つを受ける必要があります。
学科講習には4つの試験があります。
これらすべてに合格しなければ、実務研修を受けられません。
学科講習は15日間、土・日・祝・祭日は除く平日のみです。
学科講習の詳しい受講内容は以下のとおりです。
● 水道行政
● 公衆衛生・衛生管理
● 水道経営
● 水道基礎工学概論
● 水質管理
● 水道施設管理
先程の紹介した通り、学科講習の最終日(15日目)には、4つの学科試験があります。60点未満で不合格となります。
● 水道行政・水道経営(80分)
● 水道基礎工学概論(80分)
● 水質管理・公衆衛生・衛生管理(90分)
● 水道施設管理(90分)
1つでも60点未満を取ってしまうと、その時点で不合格となります。
学科講習に合格した方のみの実務研修
実務研修は、学科講習に合格した方のみが受けられます。
実務研修は、学科研修同様に15日間、土・日・祝・祭日は除く平日のみです。
● 研修オリエンテーション
● 水道事業概要
● 取水や導水施設(システムの概要など)
● 浄水施設(概要・維持管理)
● 浄水施設の沈殿やろ過(システム施設の運転管理)
● 浄水施設の水質管理(概要・水質基準・試験項目・試験方法)
● 浄水施設の現場実習
● 電気機械施設や計装設備(概要・受配電施設の維持管理など)
● 電気機械施設や計装設備の現場実習
● 大規模な送配水施設(概要・配水計画・維持管理)
● 配水管布設工事を行う送配水施設(管網計算・工事設計など)
● 配水管の維持管理を行う送配水施設(配水管の維持管理・漏水防止作業)
● 送配水施設の現場実習
● 給水装置(構造材質基準・指定工事店制度など)
● 給水装置の現場実習
● 総括や質疑応答
実務研修先は、受講者の都道府県区分や事業体条件などを加味して、水道技術管理者資格を実施している協会が選定してくれます。
まとめ
水道技術管理責任者は水道にかかわる仕事をするのであれば、難易度も易しいため、できれば取得しておきたい資格です。
資格を取得するために学科講習と実務研修併せて1ヶ月程度かかりますが、しっかりと受講すれば取得できます。
仕事でのスキルアップや資格手当などを狙うのであれば、ぜひ挑戦してください。