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浄化槽整備士資格とはどんな資格?合格率や受験資格も併せて紹介
浄化槽設備工事の現場監督としての権限を持てる国家資格が、浄化槽設備士です。
本記事では、浄化槽設備士資格の合格率や受験資格など、浄化槽設備士について紹介していきます。
上層設備士資格を取得したい方、水道設備系の仕事についている方は必見です。
浄化槽整備士とはどんな資格?
浄化槽設備士とは冒頭でも触れた通り、浄化槽設備工事の現場監督としての権限を持つことのできる国家資格です。
浄化槽は、私達の生活で毎日排出される汚れた水をきれいにして流すための需要なものです。
浄化槽の設置やメンテナンスを適当にしてしまうと、汚い水を流すことになり、環境破壊などさまざまな問題を引き起こす原因になります。
そのため、高い技術と深い知識を持つ証明となる国家資格が必要になります。
浄化槽設備士の仕事は主に3つあります。
● 施工図の作成や確認
● 施工職人の管理や施工記録の作成
● 工事費用の支払いや調整
現場によって仕事内容は微妙に変動しますが、大体このような仕事内容だと知っておきましょう。
浄化槽整備士の受験資格とは
浄化槽設備士資格を取得するためには、一定以上の実務経験が必要です。
これは、浄化槽設備士に関する省令第8条でしっかりと定められています。
必要な実務経験は学歴や所有資格によって変動し、主に4つに分けられます。
● 施工管理技士を持っている場合
● 指定学科を卒業した場合
● 指定学会外を卒業した場合
● その他(高等学校卒業以下の場合)
それではそれぞれ紹介していきましょう。
管工事施工管理技士を持っている場合
浄化槽設備士資格を取得するためには試験を受ける以外に講習を受ける方法があります。
講習を受けて資格を取得するためには、管工事施工管理技士1級または2級を持っている場合です。
講習は5日間の計37時間受ける必要があり、最終日に効果評定が2時間ほど行われます。
要点を抑え、教えてもらえたり講習修了後すぐに効果評定を行えたりするため、試験を受ける場合よりも合格率は高い場合が多いです。
指定学科を卒業した場合
指定学科とは以下の表に該当するものです。
土木工学 | 農業土木 | 鉱山土木 |
森林土木 | 砂防 | 治山 |
造園 | 都市工学 | 衛生工学 |
電気工学 | 機械工学 | 建築学 |
これらに当てはまる学科を卒業した場合の最終学歴別の必要な実務経験はこちらです。
● 大学・高度専門士(専門学校):1年以上
● 短大・高等専門学校・専門士(専門学校):2年以上
● 高等学校・専門学校(高度専門士と専門士を除く):3年以上
所有資格や、最終学歴に応じて必要な実務経験が違うので、自分はどこに該当するのかしっかりと確認しましょう。
指定学科以外を卒業した場合
先ほど紹介した指定学科以外を卒業した場合の最終学歴別に必要な実務経験がこちらです。
● 大学・高度専門士(専門学校):1年半以上
● 短大・高等専門学校・専門士(専門学校):3年以上
● 高等学校・専門学校(高度専門士と専門士を除く):4年半以上
全体として、指定学科を卒業した場合より、必要な実務経験が長くなっています。
その他(高等学校卒業以下の場合)
最終学歴が高等学校卒業以下の場合、必要な実務経験は指定学科問わず8年以上となっています。
8年以上の実務経験さえあれば、学歴などは関係なく資格取得が目指せます。
受験内容と合格基準
受験内容ですが、試験を受ける場合は四肢択一式の筆記と記述式の実地試験の2つに分かれています。
● 機械・衛生工学など
● 汚水処理など
● 施工管理法
● 法規
● 施工管理法(記述式)
講習に関しては5日間計37時間の講習を受けます。
● 浄化槽法規論:8時間
● 法規:3時間
● 浄化槽の構造や機能:15時間
● 浄化槽施工管理法:8時間
● 浄化槽の保守・点検・清掃概論:3時間
● 効果評定試験:2時間
合格基準の目安としては、100点満点中6割以上で合格です。
浄化槽整備士合格率は平均30%
浄化槽設備士の合格率は年度によって変動しますが、平均は30%程度と決して高いとは言えません。
最も合格率が低かった年の合格率は21.7%となっています。
浄化槽設備士講習を受けた方の合格率は40~60%なので、講習を受けた方の合格率の高さが分かってもらえるでしょう。
合格するための試験対策方法
浄化槽設備士資格の試験では、過去に一度出題された問題が出されています。
そのため、最も効果的で試験対策方法は過去5年ほどの過去問題に取り組みましょう。
また、実地試験の記述式は、実際の経験が必要です。
浄化槽工事の動画をチェックしたり、すでに資格を持っている方に話を聞いたりしてみるといいでしょう。
最近はアプリなどでも試験勉強対策ができるので、ぜひ活用してください。
まとめ
本記事では浄化槽設備士資格の合格率や受験資格などについて紹介しました。
卒業学科や最終学歴によって必要な実務経験の期間が違うため、この資格を目指すのであれば、まずは自分がどれくらいの実務経験が必要なのか確認してください。
合格率は低いですが、過去に出された問題が循環しているので、しっかりと試験対策を行えば合格できる資格です。
合格率の低さに負けず、ぜひ資格取得を目指してください。