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給排水の設備工事で役立つ資格とは?資格取得のメリットも紹介
給排水の設備工事で、技術の管理や指導、構造の確認をする仕事に就く場合は「給水装置工事主任技術者」という資格を持っていなければなりません。
この資格は、ただ試験に合格すれば取得できるものではなく、実務経験も必要です。
つまり、資格を持っているということは即戦力になれるという証になるのです。
ここでは、給水装置工事主任技術者の試験概要や難易度、資格を取得するメリットなどを解説していきます。
給水装置工事主任技術者について
給水装置工事主任技術者というのは、給排水の設備工事を行うために必要となる資格です。
基本的に、水道工事は公共事業となるため、依頼主の多くは自治体の水道事業者になります。
工事の依頼を受けるには、水道事業者から「指定給水装置工事事業者」の指定を受けていなければなりませんが、それにも「給水装置工事主任技術者がいる」ということが条件とされているため、水道工事全般に欠かせない資格と言えるでしょう。
給水装置工事主任技術者の試験概要を紹介
資格を取得するには、当然ですが試験に合格しなければなりません。
ここでは、試験の概要を紹介するので、今後のスケジュールに役立ててください。
試験概要
主管 | 公益財団法人 給水工事技術振興財団 |
資格区分 | 国家資格 |
管轄 | 厚生労働省 |
受験手数料 | 16800円 |
受験科目 | ① 公衆衛生概論
② 水道行政 ③ 給水装置の概要 ④ 給水装置の構造及び性能 ⑤ 給水装置工事法 ⑥ 給水装置施工管理法 ⑦ 給水装置計画論 ⑧ 給水装置工事事務論 |
合格基準 | 1. 必須6科目の合計が27点以上
2. 全8科目の総得点が40点以上 |
給水装置工事主任技術試験の難易度は?
主管である「給水工事技術振興財団」によると、過去10年間の合格率は以下のようになっています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成24年度 | 13,325 | 4,554 | 34.2% |
平成25年度 | 12,773 | 4,004 | 31.3% |
平成26年度 | 13,313 | 3,588 | 27.0% |
平成27年度 | 13,978 | 4,348 | 31.1% |
平成28年度 | 14,459 | 4,875 | 33.7% |
平成29年度 | 14,650 | 6,406 | 43.7% |
平成30年度 | 13,434 | 5,066 | 37.7% |
令和元年 | 13,001 | 5,960 | 45.8% |
令和2年度 | 11,238 | 4,889 | 43.5% |
令和3年度 | 11,829 | 4,209 | 36.8% |
参照:公益財団法人給水工事技術振興財団「給水装置工事主任技術者試験-過去の受験者数&合格者数」
合格率の平均は40%となっているので、難易度は高くありません。
しっかりと試験対策をしておけば合格を目指せる資格と言えるでしょう。
給水装置工事主任技術試験に合格するための勉強法
給水装置工事主任技術試験に合格するには、過去問題を中心に進めていくのがベストです。
実務経験があるとしても、理解できる問題とできない問題があるので、理解できない問題をしっかり学び、繰り返し問題を解いていれば自然と合格に必要な学力を身につけられます。
試験の2ヵ月前ぐらいからは、理解できる問題も交えて、ランダムに解いていくと本番に強くなります。
過去問題は書店で購入できるので、3年~5年以上の過去問題が掲載されていて、解説付のものを選ぶと良いでしょう。
給水装置工事主任技術者が得られるメリットについて
難易度は高くないと言っても、国家資格となる給水装置工事主任技術者の資格を取るのは簡単なことではありません。
しかし、取得することによって得られるメリットがあるので、チェックしておきましょう。
転職や就職が有利になる
建設業を行っている企業は、営業所ごとに専任技術者を置くことが義務付けられています。
人数は1人でも大丈夫ですが、専任技術者が急に退職してしまうと営業できなくなってしまうため、規模によっては数人の技術者が在籍している必要があります。
専任技術者は給水装置工事主任技術者の資格を持ってることはもちろん、さらに1年以上の実務経験が必要なので、募集をしてもすぐに応募があるとは限りません。
そのため、転職や就職の際に資格を持っていると非常に有利になります。
指定給水装置工事事業者の指定が受けられる
前述していますが、企業が自治体から水道工事を受注するには、「指定給水装置工事事業者」の指定を受けなければなりません。
指定条件はいろいろありますが、その1つが「給水装置工事主任技術者がいること」です。
そのため、資格を取得しておけば自社が指定を受けられますし、会社からも貴重な人材として扱われるでしょう。
会社から存在価値を認められれば、当然ですが働きやすい環境になるので、仕事にもやりがいを持てます。
管工事の専任技術者になれる
1年以上、給水装置工事主任技術者として働いた経験があれば、管工事の専任技術者として働くことができます。
建設現場ではさまざまな専任技術者がいますが、給排水関係の工事の責任者になることが可能なので、より幅広い分野での活躍が期待できます。
実務経験を積んで給水装置工事主任技術者を目指そう!
給水装置工事主任技術者になれば、専任技術者として働けるので、資格手当などがある会社であれば年収アップを目指せます。
また、指定給水装置工事事業者の指定を受けたい企業であれば、好条件での転職や就職も可能なので、よりやりがいのある職場で働くことができます。
ただし、「給水装置工事に関して3年以上の実務経験があること」という受験資格が定められているので、勉強だけではなく実務経験が必要です。
株式会社ヒビヤトでは、受験資格に必要な実務経験を積みながら働くことができます。
興味のある方はぜひご連絡ください。